「ベランダで起こる怪奇現象…」わたしの周りで起こった話【閲覧注意:奇妙な話】

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ユウサク

ユウサク

兵庫県に住む迷える羊。 情報が飛び交う この時代を いかに生きるかを模索しています。 のんびりマイペースで、ズボラなタイプの健康オタク。 「ユウサク」について

世の中には なぜ起こるのか分からない怪奇現象のような事ってありますよね…?

扉を閉めたハズなのに開いていたり…(物忘れです)

勝手に机の上のモノが落ちたり…(置き方が悪いだけ)

タンスの角に小指だけをぶつけたり…(あ、それは痛いww)

 

今回は、わたしの周りで起こる そんな怪奇現象の内の1つを紹介したいと思います…。(すごくどうでもいい話なので、時間を無駄にしたくない方は そっ閉じしてくださいww)

事の始まり

事の始まりは約10年ほど前、わたしが一人暮らしを始めた頃にさかのぼる。

その頃の わたしは、実家暮らしに慣れきっていて、なんでも親に任せっきり。

料理も、洗濯も、アイロンがけも、家事の1つも出来ない人間だった。

 

だが、一人暮らしを始めたからには やらない訳にはいかない…。

生活の全てを自分でやらなければ 誰かが代わりにやってくれる なんて事はないのだから。

 

しかし、ここには「完全に自由な自分だけの時間」がある。

飯の時間が決まっている訳でもなく、ぱんつにシミがついていないか確認しなくてもいい。

そう、フリーダムだ!

若かりし頃の わたしが感じた あの解放感は今でも忘れない…。

まあ、そんなこんなで慣れない一人暮らし生活を始めた訳だが…。

 

一人暮らしを始めた頃の部屋は、賃貸のワンルームマンションだった。

部屋の中は、冷蔵庫にベッドにテーブルにと、ところ狭しとモノが溢れる空間だ。

ちょっとモノが無くなっただけならば その辺りを 適当に探せば 確実に出てくるだろう。

 

しかし、しばらく そんな暮らしをしていると不思議な事にも遭遇する…

 

そう、無くなるハズのないモノが無くなるのだ…。

 

 

事象の発生

ある晴れた日、わたしは いつものように乾いた洗濯物を取り込んでいた。

ベランダは5階だ。見晴らしのいいことも相まって、鼻歌なんかを歌いながら、なんなら ちょっと小躍りしながら洗濯物を取り込む。

取り込めば、次に それを部屋のベッドの上に放り投げ、そのまま畳む作業に入る。

 

順調にシャツ類を畳んだ、そして下着も畳む。そして くつ下は二足揃えて丸める…。

 

「ん…?」

その時だった…、くつ下を丸めていた時、突如その違和感は襲ってきた。

 

「あれ?片方たりなくね?」

 

「ワイのくっした片方ないやんけっ!!」

 

そう、2足ワンセットのハズの くつ下が片方だけないのだ…。

干した時は、くつ下は 種類が違っても「必ず2足ワンセット」で 洗濯ばさみに挟んで干していたハズ…。

その時は確実にあったハズなのに…なぜ…?

 

周りや ベランダも探すが、片方のくつ下はどこにもない…

おかしい…

 

その時は、「まあ、どこかに落ちてるんだろう」と思い、そこまで気に留める事もなかった。

この時の わたしは、この先に あんなに悲しい出来事が待ち受けているなんて…思いもしなかったのだ…。

 

 

二度目の邂逅(かいこう)

それから、しばらく経った頃、二度目の邂逅は不意に訪れた。(かいこうって言いたい)

 

「ないのだ!またっ!」

 

「くつ下が!片方だけっ!」

 

「ちくしょう!!なんだってんだ!!」

 

しかもお気に入りのボーダー(しましま)のヤツだっ!!

 

さらに、前 無くなった奴とワンセットになると思うじゃん?

 

「ならねぇェェェぇ!!!!」

 

ちゃんと脱いだ靴下はカゴに入れるし、洗濯の途中で落ちたような記憶もない。

なにより、干す時は違和感なんてないし、ワンルームなんで、狭くて落ちてたら分かるハズ…

カラスとか猫が持っていったか??とも思ったが、ベランダは5階だったし、都会だった事もあって、カラスや 猫がベランダ付近にいるのも見た事はない…。

 

しかし、確実にそれは起こった…

無意識の内に、わたしの気付かないうちに、何者かがスリ替えたかのように、それは起こったのだ…

 

 

名前を付ける事にする

わたしは、この現象に 名前を付ける事にした

度々 発生する現象には、名前を付ける事がなんらかの法で義務付けられているからだ。

 

「くつした=ソックス」

「ソックスないやーん…」

「ソックスナイヤーン!!」

「ソックスナイーヤ!!」

これだっ!

 

「そっくすないーや!へいっ!」

今度からは発生する度に、脳内で警報を鳴らして この名称で楽しむことにする。

 

 

崩壊の始まり

それから少しの年月が流れた…

ある休みの日、それは不意に、狙ったかのように発生する。

 

「ないのだっ!またっ!」

 

「くつ下がっ!片方だけェェ!」

 

わたしは すぐに「緊急事態宣言」を発令する。

「ソックスナイーヤ発生!」

「ソックスナイーヤ発生!」

「現存するソックスたちは直ちに整列せよ!」

「繰り返す、現存するソックスたちは直ちに整列だァ!!」

 

「そこ!おしゃべりしない!!」

 

遂に、くつ下の会話までも聞こえるようになってしまった。

 

そうこうしながら残りの靴下をニコイチでセットしていく。

「うむ、やはり…足りない…」

しかも、また前に足りなかったモノとセットにならないという徹底ぶりだ…。

今回はオキニ(お気に入り)じゃないだけまだマシと言えるが…

 

しかし、オカシイ…洗濯するって事は穿いてるハズだ…

「まさか片方は穿いていない…のか?」

「片方は裸足で お出かけしちゃったのか?」

「はっ!!」

「まさか…ちょっと天然入ってるのか?」

「それとも…バカなのか?わたしはバカなのか?」

「バカなの?ねえ?ねえってば!」

執拗に自分を責め始める。

 

 

しかし、その時わたしは気付いた…。

一緒に洗濯した残りの2セットが悲しそうにしているのを…。

もともと2足だった無地のくつ下の 片方を眺めて悲しそうにしているのを…。

 

そうか…そういう事だったのか…。

 

 

妄想との邂逅(言いたい)

わたしはとんでもない勘違いをしていた…くつ下は 無くしたんじゃない…、

出て行ったんだ!!(崩壊)

 

以下妄想

靴下A:ユウサクの足まじ臭くね?

靴下B:確かに人ならざる者を感じるでござるよ卍。

靴下C:えーわたしはいい匂いだと思うけどなー♡

靴下A:なんだとー!おまえ、前くさいって言ってたじゃねーかよ。

靴下C:えーでもーよくよく嗅いでたらーなんかー情が移っちゃったって言うかー♡

靴下B:まあまあ、二人とも落ち着くでござるよ卍。

靴下A:うるせーこのシマシマ!ダサい柄しやがって!その手裏剣の柄とかどこで買うんだよ!

靴下B:そ、そ、そんな事ないでござろう!!キミだって無地で特徴ないだろまんじ!

靴下C:あれ?イマ気付いたんだけどAちょっとハゲてきてるね(親指のとこが)

靴下A:お、お、お、おまえら…俺のことをそんな風に見てたのかよ…!

靴下A:おまえらなんてもうしらねー!くっさい足に穿かれて朽ちろ!ダッ!逃

靴下B:あーあ…いっちゃったでござるな…卍

靴下C:そうだね…片方残していっちゃったね…

妄想終わり

 

わ…、わたしが…

わたしが全部柄モノにしておけばっ…!!

足を清潔にさえしていればっ…!!

 

そんなケンカをさせずに済んだのに…

 

親指のとこだってっ!!

 

わたしが無地だからって多用したから…!

親指のとこに負荷をかけ過ぎていたからァ…!

 

ぜんぶ、全部わたしの責任だったんだっ…!!

うぅゥ…!

 

 

かくして、「ソックスナイーヤ(くつ下失踪事件)の幕は閉じた…

その片割れと、深い悲しみだけを残して…

 

 

事の結末

あれからどれくらいの月日が経ったでしょう。

わたしは そのマンションから別の場所に引っ越しをするために部屋のかたずけをしていました。

 

思い出の詰まった部屋をあらかた かたずけ、大きな家具を移動させて大まかな掃除をしている時の事です。

ベッドを持ち上げて、下を掃除しようとした その時…。

 

何か、くつ下のようなモノが見えました…。

そうです。

隙間から見えるそれは、失踪したハズの「靴下Aの片割れ」だったのです。

 

わたしは そいつを そっと拾い上げます。

ベッドの隙間から見つかった そいつは 見ていられないぐらい ホコリまみれで、とても、ホコらしげな表情をしていました。(ホコリだけに)

 

「か、帰ってきてくれたんだね?」

 

わたしは感動のあまり、震える手でそいつをつまむと、ケンカ別れしてしまった 幼馴染の隣に そっとしま…

おうと思いましたが、

 

ホコリまみれだったのと、親指のとこが限界だったので捨てました。

 

 

あとがき

結局、その引っ越しの際でさえも 他の失踪した くつ下は見つかりませんでした…。

一体どこへ行ったのでしょうか?(解決せず)

 

一説では「次元の狭間に消える」なんて非科学的なモノもありますが…、

「猫やカラスが持っていく」、「風に飛ばされる」なんてメルヘンの欠片もない、残虐非道かつ、冷徹無比な事を言う奴もいます。

そんな 人ならざる考えの人間にはなりたくないモノです。

 

出来る事ならば、世の女子達には

「きっと小人さん達のおふとぅんになってるんだよ ♪」

なんて、メルヘンな回答をしてほしいモノです。

 

まあ、おふとぅんにするにしては臭いけどね?

 

それでは、古畑任〇郎のラストに流れるっぽい曲を想像しながらお別れしましょう。

では、また揃う日まで。

(チャッチャッチャ、チャチャッチャ、とぅとぅーとぅtwつつとぅとぅとぅwつー、チャラチャチャチャ♪)

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