「宝石とは?」ダイヤモンドが高いワケは? 宝石の鑑定や価値とは? 誕生石など

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ユウサク

ユウサク

兵庫県に住む迷える羊。 情報が飛び交う この時代を いかに生きるかを模索しています。 のんびりマイペースで、ズボラなタイプの健康オタク。 「ユウサク」について

宝石と言えば思い浮かぶのは「ダイヤモンド」や、「サファイヤ」、「エメラルド」、「ルビー」などでしょうか?

これらの宝石には高価なモノといった印象がありますが…、本当のところはどうなんでしょう?

本当に価値のあるモノなのなのでしょうか?

 

そもそも宝石って、どうやって出来るのでしょう?

ダイヤモンドとルビーの違いなど、宝石ごとの材料や成分はどうなっているのか?

今回はそんな「宝石」について簡単にまとめていきます。

宝石とは?

「宝石」とは、希少性が高く、耐久性があり(モース硬度7以上)美しい外観を有する固形物を指す言葉です。

一般的には「天然の鉱物」の事を指しますが、サンゴや真珠、こはく、などの「有機物」も一部含まれます。(有機物の場合はモース硬度7以下でも宝石と呼ぶ)

モース硬度って

鉱物学者「モース」によって提唱された、鉱物に対する硬さの尺度の1つ。

1から10までがあり、数値が高いほど硬い鉱物とされる。(衝撃などによる壊れにくさではなく、傷の付きにくさの基準)

ダイヤモンドがモース硬度10、ルビーなどが9、ガラスで5程度。

 

これらの「宝石」は、主に「アクセサリー」などとして使う他に、その硬度や特性を利用した「工業部品」などにも多く使われます。

特にダイヤモンドにおいては アクセサリーなどに使われるモノより工業製品として使われる割合の方が圧倒的に多く、金属加工や 研磨剤、ガラスの裁断、軸受けなどなど、様々な用途に使われています。

 

・宝石の出来るまで

では、宝石はどのようにして出来るのか…? を見ていきましょう。

宝石は、岩石やマグマに含まれる成分が結晶化した「結晶鉱物」と呼ばれるモノです。

結晶とは?

様々な条件下で、原子や分子が規則的に並び、結びつく事によって出来る物質。

その中でも宝石は「共有結晶」と呼ばれ、ダイヤモンドは「炭素原子」同士の結びつきが異様に強く、さらにその配列は一定で ゆがみも無いため、とても硬い。

その他には、岩塩などの結晶体に見られる「イオン結晶」や、ドライアイスなどの「分子結晶」、金属に多く見られる「金属結晶」などが存在する。

 

ほとんどの宝石は地表近くの「地殻」と呼ばれる層で結晶化します。

岩石の隙間に出来る高圧な空間や、マグマ溜まり、穏やかな冷却過程や、表層水の有無などなど…、様々な条件や要素が重なって 長い時間をかけて結晶化されます。

基本的にはこのような条件が重なった場合にしか宝石は結晶化しないのですが…

ダイヤモンドだけはちょっと特殊で、ダイヤモンドはマントル(地殻のさらに下のマグマだまり)」で作られ、マグマ上昇(噴火など)によって地表近くに運ばれてくる事が分かっています。

つまり、地殻のさらに下ではダイヤモンドが無限に生産されている。という事です。

まあ その中でも、噴火の際にゆっくり上昇したモノの多くは「グラファイト(炭素鉱物)になってしまったり、結晶化する前に空気に触れたモノは二酸化炭素となって消滅してしまうワケですが。

高速で上昇し、マグマに含まれた状態で冷却固化されたモノは「ダイヤモンド」として残り、岩石から発掘されるワケです。(ダイヤモンドが発掘される マントル起源の火成岩を「キンバーライト」と呼ぶ)

そのため、実はダイヤモンドは他の宝石に比べると発掘量は多く、ダイヤモンドの採掘量は現在市場に出回っているモノの10倍以上は存在すると言われています。

今の採掘スピードでも数千年は枯渇しないらしいので…、実はダイヤモンドはそこまで貴重な石でもないとも言えます。ww

宝石の分布

今わたしたちが手にする宝石は、古いモノだと地球の誕生した約45億年前のモノで、新しいモノでも約1億年前に結晶化したようなモノなんだそうです。

「長い年月をかけて結晶化した」、もしくは「遥か昔から地中に眠っていた」という意味では地球の神秘とも言える貴重なモノとも言えますね。

 

・宝石の加工技術とは

宝石と言っても元は、石ころや、ガラス玉のようなものです。

その石に最適なカットを施し、磨きをかけて初めて人を魅了する「宝石」へと変わります。

なので、ほとんどの宝石には何らかの「加工処理」が施されてから、販売や工業利用されます。

この加工処理の種類には 大きく分けて「エンハンスメント」と、「トリートメント」の二種類に分けられます。

 

「エンハンスメント処理」は、宝石由来の性質を生かして、その美しさを引き出すための「必要最小限な処理」を施すことです。

具体的にはルビーやサファイアの色を濃くするために「加熱処理」や、他にも エメラルドなどに無色のオイルを染み込ませてヒビを目立たなくさせる、ざらつく表面のターコイズなどに光沢を出すためにワックス処理を施す。などの「含浸処理」があります。

宝石本来が持つ「特性を失わない範囲の改良」の事を「エンハンスメント処理」と呼び、鑑別書などには施された加工処理が記載されます。

 

「トリートメント処理」は、「染色」、「着色」、「漂白」や、「ガンマ線照射」などの 人工的な加工処理を宝石に対して行うものです。

宝石の表面にコーティングしたり、染料を使った着色など、色を改変させる「変色処理」

エメラルドなどに有色のオイルを染み込ませて 色を整えてしまう「含浸処理」

石の内部の傷を目立たなくするためにガラスなどを充填する「充填処理」

電子照射で結晶構造を変えるために行う「照射処理」などなど、様々なモノが存在します。

これらは、宝石をより良く見せ、販売価格などを高騰させるために行われる事が多く、「トリートメント処理」をされたモノは「元の宝石とは違った 改変された宝石」とみなされるため、本来は価値のない石として扱われます。

宝石をキレイに見せるために行われる加工ですので、全てが悪いといった訳ではありませんが、市場価値をごまかすために行われたり、これらの 処理を施された宝石である事を 隠して販売 されている事も多くあるため、注意が必要です

ちなみに古い鑑別書などでは、「鑑別された時点での技術」でしか見分けができないので、再度鑑別したら「実はトリートメント処理されていた…」なんて事もあるようです。

 

・宝石の鑑別、鑑定書とは

宝石の鑑別は素人にはとても難しいモノです。

その宝石の特性を知らなければ、ダイヤモンドとガラス、プラスチックの判別すら出来ないかもしれません。

そういった心配をなくすため、価値の付けられた宝石には、その石がどういった石なのかを示す「鑑別書」といったモノをそれぞれに作成する事ができます。

これは、宝石を化学的に分析、検査し(比重や、光学的性質、屈折率など)、その宝石が天然の鉱石なのかどうか? どういった加工処理が施されているのか? などを調べて記載したものです。

あくまでも宝石が本物かどうか? を示すためのモノであるため、品質やグレード、宝石の価値などについては記載されておらず、鑑別書の有無で宝石の価値が変わる事はありません。

 

宝石全般に付ける事ができる「鑑別書」の他に、ダイヤモンドについては「鑑定書」といったものを追加で作成する事ができます。

これは、ダイヤモンドのグレードを判断するための指標とされる4C(色、透明度、形状、重量)を明確化するためのもので、「ダイヤモンド・グレーディング・レポート」とも呼ばれます。

こちらも鑑定書が付いているからといって「価値が高い宝石」という訳ではなく、あくまでダイヤモンドの品質やグレードを示したモノであって、その内容についても 鑑定する個人の経験値などにも左右されます。

特にダイヤモンドは、ジュエリーとして すでに加工されていると、プロでも見極めるのが難しいことがあるそうです。

 

宝石の市場では、元々高価なイメージがあるため「素人を騙して稼ごう」といった悪い人間も多く存在します。

鑑別書、鑑定書や、ギャランティーカードなどがあっても、それ自体が偽物だったという悪質なパターンもあります。

日本国内にもさまざまな鑑別団体などが存在しますが、「JJA(日本ジュエリー協会)」や、「AGL(宝石鑑別団体協議会)」といった管理団体も存在しますので、鑑別書や、鑑定書の信頼性などについてはこういった機関に登録されているかどうか?なども参考にしてみてはどうでしょうか。

他にも「GIA(米国宝石学協会)といった、世界的な宝石鑑別機関なども存在します。

 

 

宝石の種類と特徴

まず、宝石の価値による分類についてですが、

希少性の高い「四大宝石(ダイヤ、ルビー、サファイア、エメラルド)もしくは、希少性や高い硬度を基準とした「数種類の宝石(トパーズ、アクアマリン、ヒスイなど)をまとめて「貴石」と呼びます。

そして、「貴石以外の宝石(アメジスト、ターコイズなど)を、「半貴石」と呼び、大きく分類されます。(基準が曖昧なため、統一はされていない)

 

ここでは、四大宝石の特徴などをまとめましたので、順に見ていきましょう。

・ダイヤモンド

ダイヤモンド

宝石と言えばダイヤモンドを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

特徴としては、地球上の鉱物の中で最も硬く、単一元素(炭素のみで構成)で出来た宝石である事。(炭や、鉛筆の芯など「石墨(グラファイト)」と同成分)

伝熱性が高く(金属で最も伝熱性の高い「銀」の約5倍)熱膨張もほとんどしない事。

水をはじき油になじむ性質をもっているという事。などが挙げられます。

ダイヤモンドはその硬さと特徴ゆえ、様々なカッティング方法が考案されてきました。

その歴史はインドから始まったとされ、現在主流となっている「ブリリアント・カット」の誕生によって、市場性は一気に高まり、「キレイな宝石」として認知されるようになったと言われています。

 

ダイヤモンドの価値を評価するためにの基準「4C」と言う国際基準があります。

これは、「カット(Cut)」、「カラー(Color)」、「クラリティ(Clarity)」、「カラット(Carat)」の頭文字を取ったモノで、ダイヤモンドの価値を知るための基準となります。

 ・カット(Cat):研磨

カットはダイヤモンドの輝きを決めるための重要な要素で、プロポーション、ポリッシュ、シンメトリーの3つの要素を総合的に評価します。

「Excellent(エクセレント)」が最上級とされてきましたが、最近では「3EX(トリプルエクセレント)」や、「H&C(ハートアンドキューピット)」なんて分類も追加されています。

 ・カラー(color):色合い

カラーはダイヤモンドの色合いの基準で、一般的に無色透明なほど稀少価値があり評価が高いとされます。

最近では「ファンシーカラー」と呼ばれる色の付いたダイヤも発掘されるようになりましたが、黄色系は多く採掘されるため価値は低いですが、赤味がかったモノは貴重で「ほとんど採掘されない」んだそうです。

 ・クラリティ(Clarity):透明度

透明度の基準を示すもので、キズや、欠け、内包物(インクルージョン)などによって評価されます。

異物の混入がなく、透明度が高いほど希少価値が高いとされます。

 ・カラット(Carat):重さ

これはダイヤモンドだけに限りませんが、カラットは「宝石の重量を示す単位」です。

1カラットが 0.2gで、略字では「ct.」と表示されます。(0.5ctで直径5.0㎜ほど、2ctで直径8.0㎜ほどになります)

 

人工的に作られる模造ダイヤモンドとして、「キュービックジルコニア」といったモノが存在しています。

本来はとても安価に製造できるモノなのですが…、ダイヤモンドよりも高い光の分散率を持つと言われています。(ダイヤモンドより光り輝くゥゥう!!)

こちらは「二酸化ジルコニウム」を用いて人工的に作られますが、「CZダイヤモンド」と表示される事もあり、ダイヤモンドのように見せかけてそこそこの値段で売っている事もありますので注意が必要です。

 

・ベリル(エメラルド、アクアマリンなど)

エメラルド

ベリルとは「緑柱石(りょくちゅうせき)」の一種で、「エメラルド」や、「アクアマリン」、「レッドベリル」などが これにあたります。

ベリリウムを含む六角柱状の鉱物で、結晶内に鉄などが含まれると青色に、クロムやバナジウムが含まれるモノが緑色に、マンガンなどが含まれると赤やピンクになります。

内部に無数の傷を抱えているので、衝撃には弱く、割れやすいのが特徴で、内部の亀裂などを見えにくくするためにオイルを含浸させる処理(エンハンスメント)が施されます。

 

ベリルは割れやすく、内部の傷が多く内反射率が低いなどの特性から「ステップカット」や、「エメラルドカット」などの「四角」にカットされる事が多いのも特徴。

キズのないエメラルドなどは とても高価であるため、その辺で売っている「ラウンドカット」されたモノや、キレイで透明度の高いモノは「合成宝石」と呼ばれる人工的に作られた宝石の可能性が高いです。

参考:模倣宝石(合成宝石、人工宝石) wiki

購入の際は、合成宝石なのに「天然石」(と同じ成分)として販売されている事も多いので、価値をしっかり判断する必要があります。

「エメラルドの原石」を見れば、キレイなモノがいかに少ないか分かりますよwww

 

・コランダム(ルビー、サファイアなど)

サファイア

コランダムとは、「鋼玉(こうぎょく)」と呼ばれる宝石で、「ルビー」や、「サファイア」がこれにあたります。

酸化アルミニウムを主成分とする六方晶系の鉱物で、結晶内にクロムなどを含み、赤くなったもののみを「ルビー」と呼び、コランダムの中で最も価値が高いとされます。

他には、鉄、チタン、クロムの組み合わせと量により、イエロー、パープル、オレンジ、グリーン、ブラック、など幅広い色になる事がありますが、それらは全て「サファイア」となり、「ピンクサファイア」や、「イエローサファイア」など、サファイアの色の組み合わせとして分類されます。

 

コランダムの特徴としては、ほとんどのモノは色味を強調するための「加熱処理」が加えられている事。

カットは「ファセットカット」などで、「丸っぽい形」や、サファイヤなどはその色から「涙形」などに加工される事が多いのが特徴です。

硬度が高く、ダイヤモンドに次ぐ硬さを持つため、研磨剤や、時計の軸受けなどにも使われます。(合成石を使う事がほとんど)

現在では単結晶のコランダムは人工的に作る事が出来るようになったため、価値はだいぶ下がったと言えますが(ベルヌーイ法により格安のコストで合成できるゥ)、こちらも市場に出回っている「キレイなルビー」などは「合成石」です。

 

・誕生石とは?

「誕生石」とは、自分の「生まれ月の石」や、「望む未来を象徴する石」を持つ事で、石の力や加護を受ける事が出来る。と言われる習慣のひとつです。

石にはイロイロな力が秘めている。という事で「パワーストーン」なんて言葉もよく聞きますよね。

これらは、アメリカの「宝石商組合」によって定められたモノを元として、それぞれの国でアレンジされて使われているようですが、国によって 宝石の価値の基準や、色の持つ意味合いなどが違ってくるため、「誕生石」は国によって異なるようです。

 

主に日本で使われる誕生石にどんなモノがあるのか、簡単にまとめておきます。

誕生石 象徴 特徴
1月 ガーネット  勝利、真実、
友愛、忠実
ざくろ石と呼ばれ、赤色、橙色、黄色などが有名。勝負に勝つ、心を豊かにする、人との絆を深めるなどの力があるとされる。
2月 アメシスト  誠実、覚醒、
愛情
石英(水晶)の一種で紫水晶と呼ばれ、恋愛や愛情を高める、災いから身を守る、集中力を高めるなどの力があるとされる。
3月  アクアマリン  沈着、勇敢、
聡明
緑柱石の一種で、藍玉(らんぎょく)と呼ばれ、夫婦円満、幸せな結婚、若さの象徴、精神の安定などの力があるとされる。
4月 ダイヤモンド  清浄無垢、
純潔、不屈
金剛石(こんごうせき)と呼ばれ、その硬さから、固い絆を結ぶ、屈しない心、自信が深まる などの力があるとされる。
5月 エメラルド  幸福、幸運、
安定
緑柱石の一種で、翠玉(すいぎょく)と呼ばれ、富や名声をもたらす、平和の象徴、愛情の安定などの力があるとされる。
6月 パール 富、無垢、
健康、長寿
日本人に馴染みの深い真珠(しんじゅ)、純粋な心、健康、長寿などに力があるとされ、冠婚葬祭などでもよく使われる。
7月 ルビー  情熱、仁愛、
勇気
コランダムの変種で、紅玉(こうぎょく)と呼ばれ、情熱の深い愛情や、絶対的な強さ などの力があるとされる。
8月 ペリドット 夫婦の幸福、
平和、安心
橄欖石(かんらんせき)と呼ばれ、精神的な歪みを正す力、災いを寄せ付けない などの力があるとされる。
9月 サファイア  慈愛、誠実、
徳望
コランダムの一種で、青玉(せいぎょく)と呼ばれ、知性を高め、成功への道を開く、冷静さを与える力があるとされる。
10月  オパール 希望、無邪気、
潔白
蛋白石(たんぱくせき)と呼ばれ、その虹色の輝きから、遊興、人生の希望、自由なエネルギー などの力があるとされる。
11月 トパーズ 友情、友愛、
誠実
ケイ酸塩鉱物で黄玉(こうぎょく)と呼ばれる。仲間との友情、コミュニケーションや調和への力があるとされる。
12月 ターコイズ 成功、浄化 リン酸塩鉱物で トルコ石と呼ばれる。魔除けや、旅の安全、災いを断ち切る力 などがあるとされる。

誕生月だけによらず、いろいろな「効果や言い伝えなど」があるので、気分によって身につける宝石を変えると言うのも面白そうですね。

誕生石の種類や、石の持っている力などについては、調べるところによっては書いている事もまちまちなので、参考程度として下さいwww

 

 

宝石の価値とは?

宝石の王様と言えば「ダイヤモンド」だと言われますが、それはなぜでしょうか?

もちろんカラット当たりのお値段も一番高いのも言うまでもありません…

ですが、ルビー、サファイア、エメラルドなどの宝石の方が、産出量自体は少なく「貴重」なハズです。

これらの宝石は、人工的に作られるようになってから価値が急落したと言われますが、それはダイヤモンドも同じようなモノですよね。

炭素のみで同じ結晶構造を作るのは、高いコストがかかりますが、似たような性質の「キュービックジルコニア」は格安で作る事ができます。

ダイヤモンドは埋蔵量もかなりの量が存在しますし、そのほとんどは工業製品に使われています。

そのような観点から見ても それほど希少な石ではない事も分かります。

では、なぜ これほどまでに高値で取引され、高価なモノだというイメージを持つのか?

それは、ダイヤモンドの市場価値が下がらないよう流通量を管理し、人工ダイヤの市場流出を「デビアス社」がコントロールしていたから。と言われています。

デビアス社とは

南アフリカに本社を置く ダイヤモンドの採鉱・流通・加工・卸売を担う会社。

過去にダイヤモンドを売買するためにはデビアス社を通さなければいけない仕組みを作っていて、婚約リングや、結婚リングに「ダイヤモンド」が用いられるようになったのもデビアス社の販売戦略によるもの。

デビアス:wikiで詳しく

現在は、ロシアのダイヤモンド鉱山を運営する「アルロサ」と、「デビアス社」が市場のほとんどを握っていると言われています。

 

ダイヤモンドに限った話ではありませんが、宝石には「採掘によるコスト」や、「加工によるコスト」「販売のための中間マージン」などが発生します。

さらに「希少価値」や、「ブランドネーム」、「高価なイメージ」といった 「謎のコスト」が、「ドン」と乗っかって わたしたち消費者の手に渡ります。

実際に我々がよく目にする「1カラット以下のダイアモンド」などは、全く資産価値は無いと言われていて、それらの宝石に至っては 買った瞬間に「額面の1/10」以下になる事を理解しておかなければいけません。

購入の際は40万円した「結婚指輪」も、質屋に持っていけば4万円ほどにもなりませんし、質屋はその指輪の宝石を外して、新しい座に付け変えて「新品の結婚指輪」として40万円で売っていますwww

いやはや、無限にお金を生み出すシステムが出来てしまいましたが、そんな事がまかり通る業界だという事も知っておいてください。(本当にある話です。中古の指輪を欲しがる人はなかなかいませんので)

 

宝石を買う際は、誰かが作り出した価値に流されないようにして下さい。

価値を決めるのは自分自身!ですが…「ニセモノの価値」や、「高く売りたい側の思惑」に付き合う必要はありません。

 

 

まとめとか感想とか

男性が女性との婚約の証として「婚約指輪」を贈る習慣がありますが、これは別に決まった風習や習慣からのものではありません。

別に送る必要もないし、ダイヤモンドである必要すらありません。

結婚式や、何かの祝いにダイヤモンドを購入する…、それが悪い事だというつもりはありません。ですが、その価値や業界の背景をしっかり知っておく事も重要です。

 

宝石の業界(ジュエリー業界)では、無知な消費者」をバカにするような、そんなモノが蔓延しています。

そんなモノに騙されてしまわないように、最低限の知識を身につけておくべきではないでしょうか?

まあ、裏を返せば「完璧な宝石」以外であれば、意外に安く手に入る という事でもありますので。

宝石を購入する際は、宝石の価値を知って上手に購入したいものです。

 

ではでは、今回はここまで。また次の記事で会いましょう。

 

迷った羊の疑問

迷った羊
火事になったらダイヤモンドは燃えちゃうって聞いたけど、マジで?
羊飼い
ダイヤモンドは炭素でできているからね。

炭素原子は600℃を超える温度下では、どんなに安定していても結合が切れてしまうんだよ。(黒鉛化する)

さらに十分な酸素がある状況で800℃を超えると「二酸化炭素」となって「消滅」するらしいからね…ダイヤモンドは金庫に入れておこうねwww

 

迷った羊
結局のところ宝石は資産にならないの?
羊飼い
ある程度の大きさを超えるモノなら需要があるから資産と言えるかもしれないね。

小さな宝石を資産として買うぐらいなら「金(きん)」を買った方がマシだろうね…。

金は現在の技術でも「ほぼ作り出す事が出来ない」ワケだし、それなりの需要があるからね。

 

迷った羊
宝石のニセモノと本物って分からないの?
羊飼い
ダイヤモンドであれば10倍のルーペなどで角(エッジ)を見ると本物は「くっきり」角が立ってるんだって。

色付きの宝石なんかは「天然のモノだと」絶対と言って良いほど内包物(ゴミや空気)が存在するから、これもルーペで見ると分かるらしいよ。

 

解決した羊
ジュエリーの業界は、絵画や、時計やブランド品の業界よりも暗黒に満ち溢れている予感がするよ。

気を付けなくっちゃ!!

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