「栄養とは?」ビタミン?タンパク質?何が必要? 食べ物は人の身体を作る材料でしかない。

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ユウサク

ユウサク

兵庫県に住む迷える羊。 情報が飛び交う この時代を いかに生きるかを模索しています。 のんびりマイペースで、ズボラなタイプの健康オタク。 「ユウサク」について

人の身体にとって必要な栄養素ってなんでしょうか?

それらをバランスよく摂取する必要性は本当にあるんでしょうか?

 

最近では、サプリメントや、様々な食品を売るために、いろんな情報が飛び交っていますが、

毎日せっせと色んな成分を摂取したり、サプリメントなんてモノを飲んでいる人も多いかと思います。

ですが、栄養素を摂る際に、真っ先に知っておかなければいけない事があります

それは、ほとんどの人が知らない、または目を背けている事実です。

今回は、そんな人の身体に欠かせない栄養素の摂取について、簡単にまとめていきます。

栄養素とは

人の身体にはどんな栄養素が必要で、どんな構成成分になっているのか? それを順に見ていきます。

まず、摂取するべき栄養素として、

「タンパク質、炭水化物、脂質、ミネラル(無機物)、ビタミン」の 5 種類が、人の身体に必要な「五大栄養素」とされています。

タンパク質、脂質は身体を構成する物質で 身体の30%前後を占めています。

炭水化物は身体のエネルギーになるとされ、ミネラル、ビタミンは身体の補助をする役割を持っているとされます。(構成割合としては、10%以下)

残りは水分が60%前後です。

これらの栄養素は「バランスよく摂取する事が望ましい」と言われていますが、日本では洋食化が進んだことで「脂質の摂取が多い」事が問題視されています。

 

タンパク質、炭水化物、脂質の「三大栄養素」のみで見た場合の理想的な割合は、タンパク質2:炭水化物6:脂質2 の割合で、

重量に換算すると、タンパク質50g:炭水化物150g:脂質20g 程度なんだそうです。(1000キロカロリーとした場合)

現代の日本人は「食べ過ぎ」だという事は自覚しておいた方がいいとは思います…www

 

・元素レベルで見る栄養素

では、次は元素レベルまで分解して見てみます。

元素とは 物質の最小単位で、元素の周期表に並ぶ「水素H」や、「炭素C」などの事です。つまり、炭水化物や脂質をさらに分解してみた場合…と言う事です。

 

まず、身体の構成元素は「酸素 O、炭素 C、水素 H、窒素 N」身体の95%以上を占め、

「カルシウム Ca、リン P、硫黄 S、カリウム K、ナトリウム Na、塩素 Cl、鉄 Fe、マグネシウム Mg」を含めた12種類「主要元素」と呼ばれます。

他にも 約15種類「微量元素」が体の中に存在し、それらによって身体は構成されています。

人の身体に必要な元素は「自然物の食事を中心とし」常識的な量と種類だけ食べていれば、ほぼ不足する事はないとされます。

身体の主な構成物質である「主要元素」は、存在比率の多い「少し意識すれば摂取できる元素」と言えますが…、

最近では「微量元素」が身体にとって とても重要な働きをしている事が分かっています。

上も項で書いた「五大栄養素」の一つである「ミネラル」がこれにあたり、「亜鉛 Zn、クロム Cr、セレン Se、銅 Cu、マンガン Mn、モリブデン Mo、ヨウ素 I」などが 健康増進法などで摂取を推奨されています(元素ですので、もちろん体内で作る事はできない)

 

自然界では、こういった成分は 微量ずつですが様々なモノに含まれています。

ですが、高度に成分を分離させる濾過技術の発達や、加工食品が増えた事、過度の殺菌処理 などによって、現代の食べ物の多くから「微量元素は摂取できなくなっている」と言われています。

自然の食べ物を遠ざけ、「安全で清潔な食べ物が正しい」と言うのも間違ってはいませんが…、

もっと広い視野で「栄養素」について考えてみる必要があるのかもしれません。

 

・ファイトケミカルとは?

人は 植物の作る成分を身体に取り込み、それを利用して生きています。

最近はビタミンや ミネラルだけでなく 植物の作る「今まで人間の身体には関係ないと思っていた他の成分」が 身体に影響を与えるんではないか?と言う事で、研究が進められているそうです。

そういった「植物栄養素」の事を、「ファイトケミカル」「ファイトニュートリエント」「ポリフェノール」と呼びます。

 

植物は「酸素 O、炭素 C、水素 H、窒素 N、リン P、カリウム K 」などの元素を材料として様々な成分を作り出します。

香りの成分や、葉の緑や、果実の赤などの色素、甘味や、辛みや、苦味成分などなど…

人の感覚では感知できない成分も含めると、植物の中ではとんでもない種類の成分が作られている事が分かります。

例えば…、リンゴ一つを見てみます。

リンゴの85%ほどは水分ですが、炭水化物、食物繊維、ビタミンC などの「栄養素」と呼ばれるモノの他に「エピカテキン、ケルセチン、カロテン、セルロース、ソルビトール、フラボノイド、プロトペクチン」などの「ファイトケミカル(ポリフェノール)が含まれています。

一部は既に「抗酸化作用がある!」だとか「アレルギーを抑える効果がある!」だとか言われていますね。

これらは、赤色の元は何か? 渋みの元は何か? 香りの成分は何か? といった、逆説的な研究によって発見できた成分ですので、植物の中には「人が見つけられないたくさんの成分」が他にもたくさんあると考えられます。

 

・人は「果食動物」

人はサルやチンパンジーと同じ種類の動物…。つまり「果食動物」です。

基本的には「雑食」で何でも食べられる。と教えられてきましたが、それはあくまで「食べられる」と言うだけで、「食べるべきモノ」ではありません。

実際に、人間は「野菜や果物を中心とした食生活」をしていれば健康に生きられる。と言われています。

特に「果物」には前項に書いたような「五大栄養素」、「微量元素」、「ファイトケミカル」がバランスよく詰まっています。

つまり、「人間に必要な栄養素が全て詰まっている」と言えるワケです

果物や野菜を 加工せずにそのまま食べる事が「最も効率的な栄養素の摂り方」なんだと知っておいてください。

 

 

栄養素を考える時に知っておきたい事

ここからは、「栄養素の考え方」、「栄養素の捉え方」といった方向性で話を進めます。

まず、初めに、栄養素とは何か?という根本的な疑問を解決しましょう。

何をもって「ビタミン」なのか?何をもって「たんぱく質」なのか?です。

 

全ての成分は「酸素 O、炭素 C、水素 H、窒素 N」などの「元素の組み合わせ」でしかありません。

元素は「ブロック」のようなもの…と考えて下さい。

炭素、酸素、水素のブロックを「ビタミンCの形」に作れば、それはビタミンCになりますし、そこに窒素をいくつか足せば、タンパク質の元である「アミノ酸」を作る事も出来ます。

栄養素とは、バラバラに分解してしまえば そこにあるのはただの「ブロック(元素)でしかないのです。

 

ビタミンC である アルコルビン酸は「C6H8O6」という化学式で表す事ができます。

つまり、炭素×6個、水素×8個、酸素×6個が 一定の法則に従って組み合わさったモノに過ぎません。

たんぱく質の構成物質であるアミノ酸の一つ、グルタミンは「C5H10N2O3」という化学式で、炭素×5個、水素×10個、窒素×2個、酸素×3個が 一定の構造を持って存在しているモノです。

炭水化物は、炭素 Cに 水 H2Oが結合した化学式のため「炭水化物」という名前が付いています。

 

炭水化物が〇〇g、ビタミンが〇〇g、アミノ酸が〇〇g 必要だ…なんて言いますが、

極端に言えば、身体が必要とするのは「ブロック」そのものであり、炭素や、酸素、水素などの「元素そのもの」です。

もしくは、そのブロックが組み合わさって起こる「化学的性質や反応」が欲しいワケです。

つまり、身体は炭水化物が欲しい(食べたい)訳ではなく、材料であり原料である「炭素 Cと、水素 Hと、酸素 O(グルコース)」が欲しいのです。

人が呼吸をするのは、空気が吸いたい訳ではなく「酸素 O2」を身体に取り入れて利用したいのです。

身体が水を欲しいのは「水という液体」が欲しい訳ではなく「水素 H×2個と、酸素 O」が欲しいのです。

 

このように見ると、既に出来上がった複合体である 栄養素や、成分を摂取する意味は…? 食べる、という意味は…?

つまり、身体にとって必要なのは栄養素ではなく…、身体を作る「材料(ブロック)なワケです。

 

・消化のプロセスとは?

なぜブロックが必要なのか?これは消化のプロセスなんかを見ればよく分かるのですが…(ちょっと長くなるので別の記事でまとめています)

まず、胃の役割「食べ物を酸化させる事」で、おおまかな役割としては…、

・食べ物を酸化させて電子を奪う。

・食べ物をある程度まで分解する。(元素に戻す事)

・身体に害のある細菌などを死滅させる。

などです。

次に、腸の役割としては、

・栄養を吸収する。

・分解した材料を「腸内細菌」に与える。(ここから酵素を使って別の成分を作り出す)

などです。

 

人の腸が吸収する成分は、実はもの凄く限られています。

何を吸収するのかと言うと、「腸内細菌の作った成分」、「腸内細菌が合成できないビタミン」、「タンパク質を分解したアミノ酸」、「糖質を分解したグルコース」、「脂質を分解したグリセリン」など…

つまり、人の身体は 分解した後の「単純な成分」か「腸内細菌の作った成分」しか吸収しない という事です。

プルプルのコラーゲンを摂ったとしても、鳥のささみを食べたとしても、吸収される成分は「アミノ酸」なんです。

取り込んだ物質(食べ物)を分解して簡単な分子に変える過程を異化」と言い、その分子を使って体内で様々な化合物を作る過程を「同化」と言います。

身体は食べ物から材料を調達(異化)、その材料を使って身体に必要な部品を作っている(同化)ワケです。

 

・大量の栄養素は本当に必要なのか?

身体を構成する物質のほとんどは 水分、タンパク質、脂質 で、構成割合としては 90%以上を占めています。

だからと言って、それを毎日バランスよく摂取するべきなのかどうか…?

「水分」は汗や呼気、排泄などで毎日 消費されるので摂取する必要はあるでしょう。

では、タンパク質や脂質は?それらは既に身体を構成している成分でもあります。

既にあるモノを大量に追加して摂取する必要はあるのでしょうか?

 

例えば、東京タワーを見てみましょう。(ま、まあ、聞いてくださいwww)

タワーを作る時には たくさんの材料や、部品が必要になってきます。

ですが ある程度の形が完成すれば、今度は動かすための電気や、維持するためのメンテナンスなどが必要になってきます。

もし、タワーが完成しているのに 鉄の材料やボルトなどの部品が運ばれてきたらどうでしょうか?

それは 捨てるか、貯めておくか、取り換える必要がないのに使うハメになります。

 

確かに人の身体は毎日のように代謝しています。ですが、もし それが…

「代謝する必要があるからしている」のではなく、「代謝する必要がないけど、材料が来るから仕方なくしている」のだとすればどうでしょうか?

現代人の早すぎる老化の原因は ここにあると言えます。

う〇この大半は食べかすではなく…細胞や、微生物の死骸」です。

つまり、食べれば食べるだけ 代謝を促進され、細胞や微生物が死滅し、排出されているという事です。

 

・食べ過ぎの害

人の身体は、摂取した成分を「簡単には捨てられない」構造になっています。

本来、自然に生きる動物にとって、最も避けなければいけないのは「飢えてしまう」という事です。

人も動物の一種です。

人の身体には「飢えをしのぐ構造」や、「飢えから身を守る本能」があらかじめ備わっています。

なので人の身体は「食べてエネルギーが出る」ワケはなく…、逆に「空腹時にこそエネルギッシュに活動できる」ように出来ているワケです。

同じように、人の身体は「食べたモノを出来るだけ貯蓄する」ように出来ています。

 

たくさん食べれている「豊食の時代」はここ何百年程度ですから、人の身体は「たくさん食べる事に適応していない」と言えるでしょう。

食べ過ぎの現代人は、まさにこの「食べ過ぎ」が大きな害となって様々な問題を引き起こしているのです。

 

 

まとめとか感想とか

今回は「栄養素の考え方」について書いてみました。

最近は特に よく分からない健康法や、よく分からないサプリなどが溢れかえっている時代です。

まずは どんな栄養素であっても、そのままの形で身体の中の成分になって、そのまま利用される訳ではない。という事を知る必要があります。

他人の血を飲んでも 自分の血の成分には何の影響も及ぼさないように、魚の骨(カルシウム)を食べても、その成分をそのまま自分の骨に出来るか?というと、そういう訳にもいかないのです。

 

身体の消化や、吸収の仕組みはとても複雑にできています。

身体の外から入ってくる食べ物は「全て異物」です。

人の身体は胃と腸でそれを「無害化」、または「分解」して身体の材料としなければいけません。

なので、食べたモノは「材料にはなるが、部品にはならない」と考えてください。

栄養素を摂る場合は、

「身体がいかに分解しやすいかどうか?」

「材料として優れているのはどれか?」

「材料を摂り過ぎてはいないか?」

「材料になりやすいのは何なのか?」

などを考え、自然に存在する食べ物から「自然な形で摂取する」のが望ましいのではないでしょうか?

 

ちなみに分解しやすいモノとは、酸化しやすいモノや、果物、発酵食品などで、電子状態のいい食べ物(主にアルカリ性食品)を中心として食べる事をオススメします。

身体に電子が多い状態が、アルカリ性に偏っている。と言われる状態ですからね。

逆に、添加物などによって酸化・劣化しにくくなった食べ物や、酸化しないように作られた物質(人工化合物に多い、結合の強い酸性の物質)などは 酸化しにくい、つまり分解されにくい事になります。

こういったモノばかりを食べていると、身体から電子が減り、酸性に偏る事になります。(身体が「酸化」してしまうという事です)

 

「口に入れるべきモノを しっかりと考える」と言う事は、人が生きる上で とても重要な事です。

その事を 忘れないようにして 無駄なモノを摂り入れないように心がけて下さいね。

 

ではでは、今回はここまで。また次の記事で会いましょう。

 

迷った羊の疑問

迷った羊
食べ物の「食事摂取基準」とか「摂取カロリー」って信じちゃダメなの?
羊飼い
それらは「食べ物を消費させるためのウソ」である可能性が高いと言えるよね。

「栄養学」は欧米食を正当化させるためのモノだ!なんて事は昔から言われているワケだし、何千年前の人類がそんな事を考えて食べ物を選んでいたワケがないよね?

昔の人類は今よりも強靭な肉体を持っていたとされているし、病気もほとんどなかっただろうからね…。

現代の人間は昔に比べて「確実に退化している」なんて事も言われているから、「現代の情報」ばかりを信じ切ってはいけないとは思うよ。

 

迷った羊
「必須アミノ酸」って? 体の中で作れないから必須?
羊飼い
必須アミノ酸「現代人の体内ではほとんど合成されない」とされているアミノ酸の事だけど…。

肉を多量に食べるようになった。または エネルギーの発生を「解糖系」に頼るようになった事で、酵素が減ってしまったと言われているね。

だけど、作らないのはそこまでの量が必要ないから。とも言えるし、実際に 動物性タンパクを摂らない宗教の人や、ベジタリアンの アスリートや、ボディビルダーも存在するから…、「必須」かどうかすら疑わしいところだねww

 

迷った羊
分解しにくい食べ物って食べ続けたらどうなる?
羊飼い
身体の負担になる事は間違いないだろうね…。

例えば、分解されにくい食べ物(添加物など)を食べた場合は、たくさんの腸内細菌が分解に参加する必要があるって事だよ。

さらに、添加物などを分解するために 人の身体に「少数しか必要のなかった腸内細菌」が大量に繁殖する事になる。

つまり、腸内細菌の分布や、勢力関係がめちゃくちゃになってしまうワケだね。

こうなると必要な栄養をちゃんと分解できなかったり、必要のない栄養ばかりを優先的に分解しちゃったり…まあ、イイ事は一つもないよね?

 

解決した羊
摂るべき栄養素って簡単な話じゃないんだねーww

まあ、ぼくは羊だから草だけ食ってりゃいい。人間は果物だけ食ってりゃいい。って事かねー? 今の時代なかなか難しいだろうけどねーww

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