「人の肌のおはなし」肌に合った製品とはいったい…「界面活性剤、アルカリ性、弱酸性って何?」

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ユウサク

ユウサク

兵庫県に住む迷える羊。 情報が飛び交う この時代を いかに生きるかを模索しています。 のんびりマイペースで、ズボラなタイプの健康オタク。 「ユウサク」について

毎日使う「日用品(シャンプーやスキンケア用品)ですが、ちゃんと意識して選んでいますか?

親などが買ってくるものを一緒に使ってるって人や、使い慣れたものだからずっと使ってる、なんて人も多いのではないでしょうか?

ですがァァ!!どれも同じようなモノ、なんて思ったら大間違いです。

毎日のように 肌に直接使うものですよ?ちゃんと考えて下さいね?(まあ、結論を先に言うと必要ないモノなんですがァwww)

 

今回はお肌の話や、肌に直接使うスキンケア製品などについてまとめていきます。

肌について考える

病院や、美容室などで頭皮や肌の相談などをすると、「肌質に合ったものを…」なんて話を聞きますね。

では、自分の肌質とはいったい…?? といった疑問を持った方は少なくないでしょう。

 

何をもって「肌質(はだしつ)」というのか?と言うと…人の肌の表面にある脂の膜「皮脂膜」の性質によります。

皮脂膜の状態を大きく分けると、「乾燥肌」、「普通肌」、「脂性肌」「混合肌」に分ける事が出来ます。

自分の肌に脂の膜がどれくらい残っているのか?という感じです。

 

「乾燥肌」の人は、脂の膜が薄く、肌に油脂分が少ない人などを指します。

油分が少ないので 角質がはがれたり、カサカサするのはもちろんですが、皮膚のバリア機能が低下するため、肌トラブルにもなりやすいそうです。

 

「脂性肌」の人はストレスや、間違ったスキンケアの影響によって身体の機能が狂い、油分が必要以上に出ている状態です。

テカテカしたり、角栓が詰まりやすくなったりします。

最近では、「乾燥性脂性肌(インナードライ)」といった、皮膚は乾燥しているのに油脂分が多くテカテカする、なんて人も増えてるようです。

 

せっせと説明しておいてアレなんですが…

まず、大前提として、人の肌の皮膚の構造は、みんな同じです。

そりゃそうですよね?自然界の動物にカサカサ肌のライオンやら、テカテカ肌のシマウマとか存在しないワケですから…www

あの人は「〇〇肌で~」、わたしは「〇〇肌で~」、なんて分類は「本来存在しません」。

人の身体には、皮脂膜を適量に保つ機能があります。

それをぶっ壊して、肌の状態を変えているのは自分自身なんです。

 

・皮脂膜の役割とは

「皮脂膜」の役割としては、主に、

  • ・皮膚の水分が蒸散する事を防ぐ役割。
  • ・異物や細菌が皮膚内に侵入することを防いでくれる。
  • ・身体の熱を調節する機能。
  • ・肌のうるおいや弾力性を保つ機能。
  • ・角質の剥離を抑える機能。

など、様々な役割を持っています。

毛穴の奥にある皮脂腺というところから油分を、毛穴ではない汗腺というところからを分泌して、それが混ざり合って皮脂膜となります。

 

皮脂膜は 天然の保湿クリームのようなものですが、油分ですので何もせずに ほっておくと「酸化」してしまいます。

皮脂膜が酸化すると、体臭の原因になったり、能力が低下し、細菌が繁殖するなどによって炎症やニキビなどの原因になったりもします。

シャンプーやボディーソープなどは、この皮脂膜を洗浄して洗い落とす事を目的としています。

定期的に洗浄して皮脂膜を入れ替えてあげる必要はありますが、過度な洗浄力で 毎日のように キレイに洗い流してしまう事は、

「身体のバリアを取り除いてしまう」という事です。

清潔にするどころか、かえって身体を危険な状態にしてしまっている可能性もある訳です。

 

皮脂膜を洗い落とした後に、カサカサするからと言って「乳液や保湿クリーム」などで、油分を補充する人もいますが…身体にとって最良の保湿クリームは「皮脂膜」です。

どんな成分が使われてようと、「乳液や保湿クリーム」では皮脂膜の代わりにはなり得ません。

ましてや「水分をギュッと閉じ込める」なんて言うバカ理論は信用してはいけないのです。

若い頃から 念入りに保湿ケアをしている人ほど、肌は傷む傾向にあります。

何もしていないハズの男性の方が、肌がキレイだと感じる事があるのはそのためです。

 

・人の身体のpH値とは

「pH値(ぺーはー、又は ぴーえいち)とは何か?ですが、これは「水素イオン指数」といって、液体の中に溶け込んだ水素イオンの濃度を示すものです。

0から14までの値で表示されて、「pH=0」から酸性、「pH=7」が中性、「pH=14」に寄るほどアルカリ性だという事になります。

これは、水の成分である「H2O」が電離して、「H+(水素イオン)」と、「OH-(水酸化物イオン)」になった際の、「H+」の濃度を対数的に表したもので、(「H+」とは つまり、電子を持っていない、水素の事)簡単に言うと「電子の量が多いか少ないか?」を示しています。

なので、酸性になればなるほど、電子を持たない原子の多い「プラス帯電している状態」アルカリ性になればなるほど、電子の多い「マイナス帯電している状態」と言えます。

人の皮脂膜は弱酸性(pH=4.5~6.0)で、人の身体の細胞自体は、アルカリ性(血液のpH=7.4)です。(胃液は酸性)

 

身体はアルカリ性になっていますので「アルカリに保たなければいけない」なんて事をよく聞きますが…。

では、なぜ「皮脂膜は弱酸性」なのか?

それは…、皮脂膜が酸化を防ぐためのクッションになるためです。(酸素に電子を奪われる事を酸化と言う

つまり、皮脂膜が人体の電子を奪われないように(酸化しないように)、酸素との壁になってくれているという事です。

 

リンゴを見るとよく分かると思います。

皮のある状態だと中の果実は 水々しい状態を維持できますが…ひとたび 皮をむいてしまうとすぐに酸化が始まって 色がくすみ傷んでしまいます。

電子を多く持っている「アルカリ状態」の物質は、酸素に触れると電子を奪われて酸化してしまうのです。

皮脂膜も同じく、人の身体と、酸素との壁になってくれる存在なワケです。

皮脂膜の重要性がよく分かりますよね?

 

・肌の汚れを落とす仕組み

では次に、どうやって皮脂膜を洗い流しているのか?を簡単に説明しておきます。

よく使われる「ボディソープやシャンプー」などが、皮脂膜を落とす方法としては、主に 二種類の方法があります。

 

一つは、人の皮脂が弱酸性である性質を利用したもの。

昔、理科の実験などでリトマス試験紙(色が変わる紙)を使って実験したと思いますが、酸性とアルカリ性は同濃度、同体積であれば中和して中性(水)になります。

つまり、打ち消しあいます。

人の身体の皮脂成分が弱酸性ですので、シャンプーや せっけんのアルカリ性の成分中和させて、体表の油脂分を落とす訳です。

この際、同濃度のアルカリ性成分であれば中和され、皮脂と共に流されますが、アルカリ性の成分が強すぎると、身体の表面に中和されずに残ってしまいます(市販のものは誰でも使えるように特に強めのアルカリ性のものが多い)

洗い流しきれなかったアルカリ性の成分によって皮脂膜が中和され続け身体のバリア機能が回復しない状態が続くと、皮膚のトラブルなんかに直結しますので注意してくださいwww

 

そして、もう一つの汚れを落とす方法が、界面活性剤を使う方法です。

これは、スキンケア用品や、ヘアケア用品には高確率で使われているモノです。

界面活性剤とは、簡単に言うと「水と油を混ざるようにさせる成分」の事で、皮脂膜の油を水に溶け合わせる事で洗い流してしまう。といったモノです。

この成分は、食器用洗剤や、洗濯用洗剤などにも使われますし、化粧品や、スキンケア用品、食品にも「乳化剤」などと表示されて使われています。

この成分自体に毒性はありませんが、繋がるハズのない成分が繋がってしまう という性質が、人体に悪影響を及ぼす可能性も示唆されています。

特に、化学合成されて作られる「合成界面活性剤」は、自然界に存在するモノに比べて結合力が強いモノが多いため、特に注意が必要です。(結合力が強いという事は、洗浄力が強いという事です)

 

 

皮膚トラブルの原因

現代人の大半が抱えていると言われている、皮膚トラブル(湿疹や、アトピー、ニキビ、痒みなど)

年齢に関係なく とても起こりやすくなっています。なぜでしょうか?

よく 原因として考えがちなのは、

  • ・抵抗力が下がっているから、
  • ・遺伝的なもんだから、
  • ・肌質に合っていないモノを使っているから、
  • ・使う順番を 間違えてるから、
  • ・不規則な生活をしているから、
  • ・ビタミンCが不足しているから、

などでしょうか?

ですが、これら…、全て 関係ありません。

前の項を読んでくださった方なら分かると思いますが、実は、皮膚トラブルの原因は、

肌のケアが悪い、体質が悪い、生活環境が悪い、と言うよりも、皮膚に塗りたくっているモノが悪い 事によって起こっています。

つまり、使うモノが悪い。という事です。

 

今の世の中には、肌に使っても大丈夫なものは なかなか 出回っていません。

だいたいの人は、化学毒や、合成界面活性剤や、香料など、人の身体にとって必要のない、全く 使う必要すらないモノを使わさせられています。

日持ちさせるための成分、匂いを付けるための成分、粘度を調整するための成分、色を付けるための成分…などなど…「油を落とす」という一点のみの目的のために使うモノに「全く関係ない成分」が大量に使われているんですから、使って大丈夫なワケないですよね?

 

極端に言えば、人の肌は本来「何も使う必要はありません」、「何も使う必要はあり…」「何も使うhi…」(大事な事なんでエコーをかけておきました)

現代っ子は なんでもモノに頼ってしまいがちですが、「何かを使ってケアしなければいけない」それは、妄想で、何かを売るために作られたイメージです。

人類の歴史(数百万年)から考えても「そんなモノを使っている」のは長くてもここ100年程度の話です。

人の身体は、そんなモノが必要なようにはできていないんです。

 

 

何を使うべきなのか?

「本来は何も使う必要はない!!」キリィ

しましたが…、現代人である以上 ある程度は清潔に保っておきたいですww

なので、必要最低限のモノだけを使うようにしましょう。

 

最も重要なのは、「肌の負担にならないモノ」を選ぶ事です。

これは、必要以上の洗浄力がない事 などはもちろんですが、不必要な成分を塗りたくる行為もヤメておいた方がいいです。

何もしない自分の肌が、最も最良で、最も自然に適していて、最も健康に良くて、最も美しい、という事を前提としてください。

使うのは、あくまでもそれを補助するためのモノで、身体の機能を邪魔しない程度のモノがイイです。

簡単にまとめると、

  • ・油脂分を落としきらない洗浄力のモノ(自然の界面活性成分を使っていると良い)
  • ・不必要な成分が入っていない事
  • ・必要以上の効果を期待しない(殺菌力とか、泡立ちとか)
  • ・匂いとか、サラサラ感とかで決めない
  • ・CMや、販売戦略に流されない(パッケージで決めるとか…ダメ)

と、こんな感じでしょうか?

特に 市販品のモノには、「流通のための成分」や、「強い洗浄力を持つ成分」が使われる事が多い傾向にあります。

危険視されているような成分が多量に含まれている製品も多く存在します。

まず、「絶対に成分表の確認はしてください」

 

お風呂は毎日入っても構いませんが「水洗いのみ」で済ませて、シャンプーや、ボディーソープは毎回使う必要はありません。

さらに、化粧水に、美容液に、乳液に、クリームに、パックなんぞは、全て不要だと言えます。

使うのが「アタリマエ」過ぎて、使わない…となると不安かもしれませんが…、そんなモノを全く使わない 男性や、テレビなどで見る先住民の人達、貧困だとされている国の人、昔の人の写真、そんなにボロボロのお肌をしていますか?

むしろ必死にケア製品を塗りたくっている人の方がボロボロで、皮膚病なんかにも悩まされているんですよ。

 

 

成分について

「成分をしっかり確認しろォ!」と書きましたので、ここからは気を付けたい成分…などを簡単にまとめておきます。

まず、製品を選ぶ際は「成分表」を必ず見てください。(成分表の表示の順番が、含有量の多い成分の順になります)

成分表の最初の方にかかれた成分が「不安な成分」であれば、その製品は使うのをヤメた方がよいです。

 

シャンプーなどではメインの洗浄成分(界面活性剤)を確認してください。

高級アルコール系の界面活性剤(化学合成されたもの)を使ったシャンプーは洗浄力や、刺激が強過ぎるとされており、安全とは言い切れないモノです。(有名なものでは「ラウリル硫酸〇〇」や「プロピレングリコール」など)

界面活性剤の他にも「エデト酸塩(金属封鎖剤)」、「水酸化ナトリウム(pH調整剤)」、「パラベン(防腐剤)」、「安息香酸(保存料)」などなど…、

もちろん、ここに挙げたもの以外にも危険とされる成分はまだまだあります。

まず自分で「成分表」を見て、ネットや書籍で「どういった成分なのか?」、「どういった役割があるのか?」などを確認するクセを付けましょう

その上で、納得のいくものを使ってください。

まあ、完全に入っていない製品もそうそうないですし、ネットや書籍の「危険だ!!」がウソや誤解の可能性もありますので神経質になり過ぎてもどうかと思います。

 

・界面活性剤って危険?

界面活性剤には、自然界に存在する「天然の界面活性剤」と、化学合成されて作られる「合成界面活性剤」があります。

化学合成された合成界面活性剤は結合力が強いモノが多く、皮膚の分子などとも結合してしまい「分子構造を破壊してしまう」恐れがあります。

さらに、結合力が強いと皮膚の内部に 残り続けるため、体臭の原因となったり、皮膚病の原因になったりと、人体にとっての毒性は高いと言えます。

 

油を良く落とす製品や、油と水分が分離しない製品は「強い界面活性剤を使っている」可能性があります。

さらに、「泡が良くたつ」製品も強い界面活性剤を使っています。(シャボン玉もそうですが、泡が出来るのは界面活性の効果によるものです)

合成モノは特に生分解性が低く、環境にも悪いとされますので、使わない方がイイと言えます。

ちなみに…

天然系の界面活性剤では、「レシチン」や、「サポニン」、「ガゼイン」など、他にも「ココイル〇〇」、「ラウロイル〇〇」(脂肪酸の成分)、とあれば「アミノ酸系」の界面活性剤です。

 

次に、注意したいのが「弱酸性〇〇」です。

「子供の肌にも優しい弱酸性」を信じて使っていませんか?

先の項で書いた通り、シャンプーやボディーソープがアルカリ性なのは油脂分を中和させて落とすためです。

では、弱酸性のシャンプーで油脂分を落とそうと思ったらどうするのか? それは界面活性剤などの洗浄成分を入れる事で洗浄力を出す訳です。

つまり、「弱酸性」の製品は全く子供の肌にも優しくない可能性がある。という事です。(界面活性剤の成分にもよる)

 

化粧品などにも「乳化剤」として合成界面活性剤は使われている事が多いので、製品を選ぶ際はよく確認して選ぶ事をおすすめします。

 

 

まとめとか感想とか

今回はスキンケアや、ヘアケアなど、肌関係のものに焦点を当てて書いています。

というのも…、ここ数年の肌トラブルの多さは異常だと感じてしまうからです。(あ、別に統計がどうとかじゃないですww)

「自分は今は大丈夫だから」なんて考えている人もいるかと思いますが、体臭や、よく出来るニキビ、汗をかかない異常な体質、肌の乾燥、年齢にそぐわない肌質など、異常が出ていないように見えるだけで、皮膚はどれほど毒されているのか分かりません(若いうちは代謝が早いので気付きにくい)

 

そもそも、肌に直接使うものには、もう少し関心を持つべきでしょう。

有名なメーカーのモノだから…とか、匂いが良いから…なんて考えで、信用しきって製品を選んで大丈夫なんでしょうか?

企業も商売をしている事を忘れてはいけません。

「イメージを植え付ける」、「安い成分を使いたい」、「高く売りたい」、「出来るだけ多く消費させたい」と考えるのがアタリマエなんです。

 

なので、出来るだけ「自然由来の成分」を使ったモノを選び、「使用頻度を下げる」などして自分の肌は自分で守ってくださいね。

 

ではでは、今回はここまで。また次の記事で会いましょう。

 

迷った羊の疑問

迷った羊
肌トラブルに悩まされてるんだけどどうしたらいい?
羊飼い
敏感肌や、肌トラブル、アトピーなどの皮膚病のある人は、洗浄剤やヘアケア用品の使用を一切やめてみる」というのも一つの手だね。

ケアしているつもりで使っているものが、逆にトラブルを引き起こしている可能性は高いからね。

野生の動物は使う事のないモノだし、昔は使ってなかったんだから…シャンプーやトリートメント、化粧水や乳液など、一切使わなくても普通に生活できるよ。大丈夫。

 

迷った羊
絶対に安全なモノってないの?
羊飼い
絶対に安全な商品、というのはなかなか見つける事は出来ないかもね。

「身体の油や汚れを落とす」って身体の機能に反する目的がある訳だし。流通や、販売のために必要なモノも「便利な世の中」を生きる上で仕方のないデメリットだからね…危険性と、利便性のバランスが大事だね。

まあ、僕的には「動物実験しないといけないような成分は使うなよ…」とは思うけどねwww

 

迷った羊
なんでこんなに弱酸性ェェェ!とか、ノンシリコーンンんんんn!とか言うの?
羊飼い
健康とか美容の業界では何かを悪者にして、それに対抗するモノを売る」なんて販売戦略がよく取られるからね。

悪玉菌、コレステロール、脂質、プリン体、シリコン、たばこなんかも「悪者ではないんだけど…」、見る角度を変えれば どんなモノでも 悪者にも、必要なモノにもなるからね。

 

解決した羊
昆布成分や、馬油シャンプーなんてのはいいのかなァ?

ちょっと考えてみた方がいいよねー♪ 人間はその段階に来てるよねー♪(ひとごと)

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